オシャレな人はパクチーばかりいつも食べている

パクチー食べません。コメントください。

静岡のオススメスポットを本気で紹介Part1

いやー、静岡って素晴らしいっすね。

東京生まれの東京育ちですが、なぞに頻繁に静岡に行っていることでおなじみのわたくし。かなり行っているけど、またまだ新しい場所、新しい美味しさに出会うことが多く、そうして何度でも行ってしまう。みんなにも知ってほしい気もするし、自分だけが知っていたい気もするが、それはさておき、文章にまとめてみた。遊びに行く機会があったらよかったら参考にしてください。

 

わたしはあんまりあちこちの地方には実は行っていないのだが、でもそれなりに国内いろいろな地方に行ってみて思うことが、名物料理とか郷土料理とかよりも地場の食材、ということ。

身も蓋もない言い方だが、その土地特有の調理方法や味付けよりも、その土地特有の食材、の方がオレには魅力的なことのほうが多い。

別にご当地グルメを否定するつもりはないけれど、味の好みの傾向とかの分布を考えると、その土地特有の味よりも、その土地特有の素材、の方が魅力的なのは、ある意味では至極当然のことなのかもしれない。

そこで静岡がすごいのは、食資源の多さ。海と山を両方備えた県ならではの豊富な地場の食材!! ここにしかない鮮度、ここにしかない品質。

そんなわけで、年間を通して無駄に足繁く静岡に通っているわたしの独断と偏見による静岡の魅力をご紹介します。美味しさ・良さは保証するので、ぜひ遊びに行って欲しいです。

 

■南伊豆の天ぷら

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天ぷらの銘店なんて東京に腐るほどあるが、そういう店は決まって値段もべらぼうに高い。ひとり15000円とかするが、でも、ウニとか松茸とか矢鱈に高いモノを揚げているだけのように思えてしまって、あんまりいいと思えないことも多い。現に、個人的には、六本木にある高級有名天ぷらよりも、この伊豆の天ぷら屋の方が美味しく感じた。

かつてはわたしも、海老とか穴子とか、魚の天ぷら種にばかり興味があったのだが、この店に来るようになってから、その考えが変わった。それくらいにこの店の野菜は美味しい。

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南伊豆の地場の野菜をメインで使っていて、そのお陰で、新鮮で香りのよい野菜が、驚きの低価格で食べられる。都内で同じものを食べようとおもったら3倍くらいの価格になるだろうし、それでも、鮮度とか品質とかでは、南伊豆のこの店で食べる野菜に及ばないかもしれない。

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素材の良さ、揚げの技術、接客とか雰囲気、価格。ブツブツと飲食店に対する文句が多いことでおなじみのわたしが、ここまで手放しで良いと思いべた褒めするお店は、そう無い。

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天ぷらは蒸し料理、だということを皆さんご存知だろうか。ここの天ぷらを食べるまで、オレもその言葉が示す意味を知らなかった。

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地方に行くと、たとえ食材のレベルでは分があっても、調理がそれを台無しにしてしまっている店にあたることも多い。たとえば、調味料の選択が、たとえば火の入れ方が、せっかくの素材の良さを台無しにしてしまっていることが、往々にしてあるのだ。それが、このお店は…。褒めちぎり過ぎで流石に嘘くさく聞こえてしまうかもしれないが、調理の技術はもちろん、味付けのセンスも最高で、いつも食べていてニヤニヤしそうになる。サラダにかかっているドレッシング、お通しの塩辛の味付け、味噌汁の出汁加減、そんなような、多くの店がちょっと油断したら手を抜いてしまいそうになるようなところも、きちんと手をかけていて、本当に行く度にいつも嬉しくなる。

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東京にこの店があったらいいのに、という思いと、南伊豆だから実現できているのだろう、という思いが交錯して複雑な気持ちになるが、都内のそのへんのちょっと高い天ぷら屋なんかをらくらくと越えてしまう店だと思う。はっきりいって、ここの天ぷらを食べるためだけにわざわざ伊豆に行く価値さえあると思うし、それでわたしはいつも静岡方面にいく度についつい足を伸ばしてしまう。

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ランチは2000円くらいで揚げたての天ぷらをカウンターで食べられる。

ディナーは完全予約制で4000〜6000円のコース。このコースがまた楽しいのだが…。

車がないとアクセスが辛いのが玉に瑕ではあるが、お酒がなくても充分に楽しめるお店なので、ぜひ行ってみて欲しい。

おすすめはランチの上天ぷらごはん。魚も野菜も楽しめるランチフルコース。

www.facebook.com

https://tabelog.com/shizuoka/A2205/A220505/22029533/

 

 

 

■オクシズの本わさび

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常々思っているが、現代の日本国民はわさびを軽視しすぎているような気がする。たかが薬味かもしれないが、わさびの味の良し悪しで、料理の完成度はかなり変わるような気がする。わたしは、練り物のわさびがとにかく苦手で、安い蕎麦屋とかで出されるインチキわさびはまずもって使わないし、安い寿司屋ではサビ抜きで注文するくらいには練り物のわさびが大嫌いだ。そもそも、あまり意識している人はいないと思うが、練り物のわさびにも、本わさびのみのもの、本わさびを配合しているもの、実質ホースラディッシュというもの、いろいろとあるが、食物油脂がつなぎに使われていたりとか、加工されている時点で揮発性のわさびの香味成分が失われていたりして、たいてい嫌な味がするので、たべるだけでその違いはすぐに分かる。かつてはわたしもそういうことはあんまり気にしていなかった頃があったが、気になるようになると、デタラメなわさびを多さに辟易するようになった。そこそこ高い蕎麦屋とか寿司屋とかで練り物のわさびが出て来ることだってそう珍しいことではないし、安い店とか日常使いの店では、当たり前のようにインチキわさびが出てくる。せっかくの蕎麦とか刺し身とかの香りとか味わいを、偽物のわさびは台無しにしてしまう。辛さだけが強くて、あとに嫌な香りが残るわさびを、オレは生涯この先、好きになれないような気がする。

前置きが長くなったが、そんなわけで、わさびは本わさびに限ると思っているのだが、本わさびでもいろいろと産地があって、産地によって味や香りが違う。

長野、伊豆、鳥取、いろいろとわさびの産地はあるが、その中でもわたしが一番に信頼しているのは、有東木のわさびだ。有東木、と書いて、うとうぎ、と読む。ここは、わさび栽培の発祥の地で、歴史のことは大雑把に略すが、とにかくいろいろと事情があり、かつてはこの地でしかわさびは栽培されていなかった。

静岡の市街地から30キロちょいくらいのところにある小さな集落で、わさびの他にはお茶とかも作っている。信頼している蕎麦屋と寿司屋がこの土地のわさびを使っているが、それだけのことはあるな、とここのわさびを食べていていつも思う。

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鮫皮で丁寧におろしてみると、その風味や辛さのニュアンスは、練り物のわさびとは雲泥の差だ。有東木には、うつろぎ、という自治会によって運営されている飲食施設があって、手打ち蕎麦、わさびご飯、わさびの葉の天ぷら、などを食べることが出来る。

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蕎麦も、そこそこのちゃんとしたレベルの蕎麦がでてくるし、天ぷらも悪くはない。なにより、添えられているわさびが、美味しくて山盛りなので、それだけでも嬉しくなる。さびめし、とメニューには書かれているが、このわさびご飯、白いご飯に鰹節とわさびをのせて醤油をかけただけの食べ物だ。孤独のグルメにも登場したことがあるが、侮るなかれ、これが存外に美味しい。わさびという食べ物が、薬味だったことを忘れてしまいそうになる。でも、この味は、やっぱりチューブのわさびでは味わえないのだ…。

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ということで、ぜひ本物のわさびを味わってみて欲しい。ツーリングにもドライブにもおすすめ。110円の自家製よもぎ餅も甘さ控えめでとても美味しかった。あと、自由に飲めるように置いてあるお茶が、地味にとてもおいしくて、いつもビビる。

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ちなみにオクシズというのは、このあたり一帯の、簡単にいうと、静岡の山奥、のエリアを示す言葉です。

utougi.hiho.jp

www.wasabiya.net

 

■オクシズの温泉

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有東木でわさびグルメに舌鼓を打ったら、さらに山奥に進んでみよう。梅ヶ島温泉、と称される温泉が豊富なエリアにたどり着く。コンヤ温泉、新田温泉、金山温泉、梅ヶ島温泉、の4つの温泉街が含まれる。全てに行ったことがあるわけではないのだが、先日行った、コンヤ温泉の大野木荘がとてもよかった。日帰りで540円だが、いやぁ素晴らしい。泉質も施設も、文句なしだった。

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基本は加温だけのかけ流しなので、もちろん塩素臭かったりすることはないし、温度も最適だし、見晴らしも悪くないし、至福のひとときを過ごすことができた。pH10.3の強アルカリ泉で、低張性だし、長く入っていても肌に負担にならない。設備の良さとか雰囲気とかでは、後述する観音温泉にやや劣るかもしれないが、それでも、日帰り入浴の価格は観音温泉の半額以下だし、文句はまったくない。観音温泉の方がシリカを多く含むからか、より湯あたりが滑らかに思えるが、それでもここのお湯とてかなりのいいお湯なので、騙されたと思って行ってみてほしい。昼間に行くのがおすすめ。森のなかで開放的な気分で入浴できる。掛け値なしで最高。やばい。

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konyaonsen.com

o-nogi.jp

 

■焼津のミナミマグロ

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マグロ、と言われて、マグロの種類のことを思い浮かべるひとはどれだけいるのだろうか。マグロはマグロだと思っていません? ところがどっこい、本マグロ、南マグロ、キハダマグロメバチマグロ、ビンチョウマグロ、という具合に種類がある。ついでに言うと実はカツオもマグロの一種。一般的に、都内のスーパーで流通しているのは、バチマグロ(メバチマグロのこと)が殆ど。デパ地下とかに行くと本マグロもあるが、これが驚くほど高価なのだ。ビンチョウも、ビントロ、という名前でよくトロもどきとして売られているが、個人的にはちょっと脂の感じがあんまりそんなに好きではないというか、食べていて飽きる。関西の方では、バチではなくてキハダが多く流通しているらしい。で、南マグロは?? そう、これが殆ど流通していないのである。なんでも、マグロの流通量のたった2%でしかないらしい。そりゃあそのへんのスーパーでは買えないわけである。そんなこともつゆ知らず、焼津にいくといつも当たり前のように食べていたのだが、そういえば焼津以外では食べたことがなかったことに気がついた。

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この度、お土産で買ってみたのだが、本当に美味しい。本マグロと違い、酸系の風味がなくて、全体的にまろやか。香りも穏やかなので、淡い系の醤油だとなんだか締まらなく感じるかも。脂の質もかろやかで、飽きない。みんな知らないし、そのへんには流通していないミナミマグロ。なぜかといえば、話は簡単、南まぐろは絶滅危惧種に入っていて、漁獲量に制限があるからなのだが、でも美味いものは美味い。流通量を増やしてほしいとは思わないし、絶滅してほしくはないが、食べられる機会には積極的に食べていきたい。漬けも美味い。初めてたべたのは、由比らへんのバイパス沿いの食堂だったなぁ。そこの店もまた行きたい。焼津には、焼津さかなセンターという素晴らしい施設があって、マグロも買えるし、寿司も食える。南まぐろを取り扱っている店もあるので、食べてみて欲しい。

 

www.sakana-center.com

www.uoni.co.jp

www.kanetomo.com

 

 ■さわやかのハンバーグ

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これは難しい店だ。人によっては、わざわざ食べに行くほどではないとか、地元の人は行かないとか、いろいろと賛否両論があるのだが、しかし、美味いかどうかで言えば、オレは美味いと思う。ファミレス形式なのに、炭火焼きだということに注目したい。言わずもがなでげんこつハンバーグが人気なのだが、ソースが選べて、定番はオニオンソース、もうひとつがデミグラスソースなのだが、このソースを使わないだけでおいしさがぐっと上がる。笑

ソースとはべつに醤油を注文できて、わたしはいつも醤油を頼んでいる。それから、黙っていると店員さんが焼きたてにソースをジュワ~と掛けてくれるのだが、これはべつに意味が無いので、かけないでもらうのがおすすめ。焼きたてのハンバーグが提供されたら、中が赤いままの肉をまずはそのまま食べて欲しい。次に塩コショウで自分の好みの味を作る。炭火で焼いた肉の味が一番楽しめる食べ方だと思う。飽きてきたら最後は醤油だ。そうしているうちにいつも肉を全て食べ終わってしまう。ソースの出番がないのである。

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ソースを使わなくなってから久しい。さわやかは醤油だろ、というのが個人的なポリシーですね。

御殿場店が都内からは近くて便利だがめっちゃ混んでいるので長泉らへんの店のほうがおすすめ。

げんこつハンバーグの炭焼きレストランさわやか

 

■用宗のしらす

しらすの漁獲量が駿河湾でNo1らしい。ちいさな漁港の町だが、しらすはここが一番美味しいような気がしている。どんぶりはうすという漁協直営の食堂も安くて人気。わたしはなんとなくいつも、大漁丸というお店でしらすを買っている。1〜3月は禁漁期だが、それが明けると、生しらすを食べまくれる! 湘南エリアでも、相模湾で捕れたしらすを食べることができるが、味はぜんぜん桁違い。江ノ島しらす丼を食べていまいち好きになれなかったひとも、ここのしらすを食べて見てほしい。生しらすは苦い? その考えは間違っている、生しらすは甘い、が正解だ。釜揚げしらすも美味しい。

www.pref.shizuoka.jp

https://tabelog.com/shizuoka/A2201/A220101/22029624/

 

■由比の桜えび

用宗がしらすなら、由比は桜えびでNo1。生の桜えび、美味しいんだよなぁ。生桜えびは苦い? その考えはまちg(略) 生桜えびも甘くて美味しいのだ。こちらは4月まで禁漁期なので、それが明けるのが待ち遠しい。釜揚げも美味しい。しらすと桜えび、どちらも小さな命だが、、美味しいんだよな、、

 

yuikou.jp

 

■由比のバイパス沿いの食堂

南まぐろのところでも触れたが、バイパス沿いのなんでもなさそうな店なのだが、侮れないクオリティ。蕎麦は冷凍麺だし、わさびは練り物だし、なんの期待もせずに入った店なのだが、素材の良さで圧倒される。そうそう、これだよこれ。静岡の真髄はここにある。なんでもないこういう街の店で出て来る海産物が、びっくりするくらい美味しいんだよ。桜えび、しらす、まぐろ、駿河湾の名産を欲張って食べられるわりにアクセスが抜群なので、ランチに困ったらここへぜひ。もっとも、わたしはいつもランチは行きたい店が他に多すぎて、なかなか来れていないのだが…。似たような名前の似たような店が近くにあるがお間違いなく。バイパスを上り方面に向かって2軒目のお店。

https://tabelog.com/shizuoka/A2201/A220102/22031034/

 

 

まだまだあるのだが、長くなったのでとりあえずここまで…。そのうちまた書きます。