オシャレな人はパクチーばかりいつも食べている

パクチー食べません。コメントください。

カレーを作るのだよ、キミィ

きっかけは、いつだって本当に些細なことだ。

昼に、自宅の近所の八百屋に行った。八百屋で買い物をするのは、ずいぶんと久しぶりのことだった。そもそも料理をほとんどしないでここしばらくの日々を過ごしてきていたし、八百屋がやっているような時間に家にいることがまずなかったので、料理をしたとしても食材を買うのはスーパーだった。

スーパーの野菜も、きちんと選んで買えばいいものは買えるのだが、基本的に、高くつく。新鮮で美味しい野菜を安く買いたかったら、当たり前だが、八百屋にいくべきだ。

ひさしぶりの八百屋に、嬉しくなって思わず爆買いしてしまった。カゴいっぱいの野菜を買ったのだが、それでも2700円だった。嬉しくていっぱい買っちゃって、とレジのお姉様と話していたら、うちもそう言ってくれるのがほんとに嬉しいのよ、来たけど別に欲しいものないな、って思われちゃったら悲しいからね〜と言って、レジ袋の代金をおまけしてくれた。笑

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きょうの八百屋は、キノコ類が特によかった。ひらたけが2パックで100円。ひらたけは、旨味が強いキノコなのだが、さて何をつくろうか、と思いながらとりあえずカゴに放り込む。マッシュルームも138円だった。なんだかんだで一番好きなキノコなので、これも2パック放り込む。それから、椎茸が80円だったので、これも2パック放り込む。傷んでいる椎茸が2パック100円、なんていうのはスーパーとかでもあったりするが、これはシャッキリと元気な椎茸だった。

そうこうしてキノコをいろいろ買い込んで帰宅して、少しだけ考えてから、思い至ったのは、そう、カレーだった。

久しぶりにちゃんとカレーを作るぞ、と思うと、燃えてきた。

カレーとは縁が深く、いままで幾度となく作ってきた。商品として店頭に並べるものを作っていたこともあったりと、それなりに、カレーに対するこだわりは強い。

基本的に、市販のルーというものは使わない。かといって、ホールスパイスを使うわけでもなく、カレーのベースになるのは、カレー粉だ。ギャバンのものをよく使っている。

さて、キノコがたくさんあるな、ということで、まずはキノコを炒める。程よいサイズにカットして、油をひかないフライパンで火入れする。途中で白ワインを回しかけたりしながら、焼き煮にするようにしてキノコを炒める。

 

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次は、玉ねぎだ。荒めの微塵にして、耐熱ボウルに入れてレンジでチン。小さめの玉ねぎ3個くらいを今回は使った。レンジは500wで8分くらい。

レンジから出てきた玉ねぎは、オリーブオイルを引いたフライパンで炒める。この時、レンチンする前に玉ねぎにすこし塩をふっておくと、水分がよくでて、炒めた時に飴色になるのが早くなるらしい。
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言い忘れていましたが、玉ねぎの皮ですが、捨てません。手頃な鍋に水を張り、皮を入れて煮るのです。

すると、いい感じの出汁がでるんですね。これは、あとでカレーの水分を調整するときに、水の代わりに使います。
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焦げないように気をつけながら、でも色がつくように、よーく炒めます、玉ねぎ。
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ほらほら、茶色くなってきた!


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キノコのカレー、と言っても、とはいえ、もうちょっと何か欲しい。

トマトベースにするか否か、は少し考えたが、まぁ入っていたほうが美味しいよね、ということで、トマトベースにすることに決定。

じゃあ肉はどうする!!!??

キノコのカレー、であれば、ひき肉を使うのも良さそうだが、どちらかというと、しっかりと肉も食べたいたちなので、キノコと豚のカレーにすることにした。牛の気分ではなかったのと、牛肉がきちんと柔らかくなるまで煮込むのはなんだかちょっと今日は面倒だったような気がしたのとで、豚になった。鶏でもいいのだが、最近、チキンとトマトのスープを作ったばかりだったので、今回は豚なんです。

豚肉は、国産で統一しようかとも思ったが、予算のことも考えて、すこし迷ったが、カナダポークにした。クラム100円くらい。安い。オーケーストア価格で、国産だと140円くらい、カナダだと100円くらい、という感じだった。べつに国産にしてもよかったのだが、手頃なサイズの厚切り肉のパックが国産では売り場になかったこともあって、カナダにした。こういう時に思うが、国産と海外産がどちらも選べる状態で海外産を選ぶのと、最初から海外産しか選べないのとでは、ずいぶん違うよなぁ、ということ。オーケーは基本的に両方置いてくれているので嬉しい。

部位は、肩ロースとバラにした。余計な油を落とすために、まずはオリーブオイルをひいたフライパンで軽く焼く。くれぐれもここでは強火にはしない。肉が硬くなってまうがなやで!!


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ということで、焼くんですが、バラよりも肩ロースの方が硬くなりやすいので、火入れは慎重に。

 

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肩ロースのほうは、トロ火で火入れしました。あんまりやたらめったらフライパンの中で動かさないほうが、表面に焼き目がついていいかもしれません。

 

豚は、そのあと、さらに煮ます。

水を張った鍋に、軽く塩を入れて、焼き上がった豚さんを投入します。この際も、過剰な火入れは厳禁です。肉の部分を硬くせずに、脂身の部分をとろけさせる。そんな仕上がりを目指して、弱火で火入れします。


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途中の写真をとりわすれましたが、カレーベースの本体の方は、飴色玉ねぎ、いためたキノコ、すりおろし生姜&にんにく、トマト缶、玉ねぎの皮の出汁、を鍋に入れて、グツグツします。

これは混ぜて煮てる時の様子ですね。


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豚を煮る方は、ネギの青い所をいれると、くさみが減るのでよいです。

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ちなみに、玉ねぎの皮の出汁はこんな感じになります。にんじんの皮やらキャベツの芯やら、といった他の野菜クズも一緒に入れてもいいのですが、今回はシンプルに玉ねぎの皮だけにしました。


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トロ火で放置して1時間くらい煮たら、肉はふわふわに柔らかくなりました。


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カレーベースの方もいい感じに煮えていますね。


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そこに豚を投入! ちなみにこれは、冷水を張ったボウルに一旦泳がせてから入れた豚、の様子です。ボウルの水で泳がせるのは、余計な脂を落とす為、なわけですが、動物のオイルが過剰だと、コクはでるんですが、なんだかまとわりつくような油っぽさを感じやすくなることにも繋がるので、特に海外産の場合はなおのことなのですが、しっかり脂を落とすためにいろいろ工夫しています。

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肉をよく混ぜて、ちょっと水分がたりなかったので例の玉ねぎの出汁をたして、そしてこんな感じになりました。


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ちなみに、豚を煮る時は、こんな感じで、ちょっとした湯煎か? くらいの構成でよわーく日が当たるように気をつけていました。


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肉を入れてしばらく煮たところ。肉の色がだんだんと白から茶色へと変わっていく。

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まだカレーとしては未完成だが、肉とルウをちょっとだけ出して食べてみた。豚のカレートマト煮、的な。味付けは、途中で、ウスターソース、醤油、みりん、などを入れています。うむ、おいしい。明日には、カレーとして仕上がっている、予定なわけですね。楽しみ。ちなみに、豚を煮た汁は、上澄の油をおたまで捨てて、下のスープの部分は、調整しながらカレーに入れました。塩豚スープみたいな感じになっていたので、うまみと塩分と水分の調整に使いやすくて便利でよかったです。

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というわけで今回のカレーは、無化調鶏ガラスープを含めて、既成のうまみ成分を一歳使いませんでした。

ほんとうはこれが一番なんだけど、大量調理とかではもうそうも言ってられなかったことも多かったのですがね、、

 

明日、カレーとして食べるのが非常に楽しみであります。